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オーディオルーム
心置きなくピアノを奏でたり、スピーカーから流れる音楽に耳を傾けたり、リフォームでゆとりの暮らしを手に入れることができるのです。

「自分の時間をもっと大事にしたい」「趣味にもっと没頭したい」という夢を持っておられる方も多いと思いますが、なかなかどうしたらよいか迷ってしまいますね。

今回は思い切って我が家だけのオーディオルーム(音楽室)をリフォームで手に入れた、千葉県山武郡のKさんの事例をご紹介します。誰にも邪魔されず、そして気兼ねなく暮らす、そんな住まいを手に入れるためにかかった費用と、リフォームのポイントについてお話を伺ってきました。自分だけの部屋を作りたいと思っている方は必見です。


転勤にあわせてリフォームを検討開始
千葉県山武郡K邸
今回ご紹介するのは千葉県山武郡のK邸。これからの暮らしを楽しみにしているご夫婦の様子が十分伝わってきました。

今回取材にご協力いただいたKさんご一家は、ご主人(50代)と奥様の2人暮らし。お子さんたちはすでに巣立ってしまい、これからご夫婦2人でゆったりとした生活を検討しておられました。

ご主人のお仕事の関係で長く北海道で暮らしていたのですが、まもなく東京勤務になることがわかりました。そこでこれからはもっと夫婦の趣味・ゆとりの時間を大切にしたいと考え、ずっと空家状態であった千葉のお住まいのリフォーム計画が持ち上がるに至りました。

雑務室
お子さんたちが巣立ち、眠った状態になっている部屋を、「オーディオルーム」にリフォームすることになりました。
今回のリフォームでKさんご夫婦には大きな夢がありました。ご主人は大好きな音楽をこだわりのスピーカーで楽しむこと、奥様は趣味のピアノを気兼ねなく演奏することです。幸いご夫婦の希望が「音楽」という共通項だったので、従来の居室を防音性能のある「オーディオルーム」に改造するという計画が立ち上がりました。

しかし現在のお仕事も当然のことながら続けなくてはいけません。どうしても譲れない2人の夢のリフォーム実現のため、Kさんご夫婦は北海道と千葉を行ったり来たりしながらのリフォームを覚悟しました。

工事の状況はメールで確認
工事中
リフォーム中は工事の状況をデジカメで撮影してもらい、メールで送ってもらうようにしました。(写真は防音シートを施工しているところ)

そんな中、東京本社へ仕事で出張することになり、千葉の自宅に一時的に戻れる時間が取れました。そういった時間を上手に活用し、地元のリフォーム業者と打ち合わせを重ねることができたのです。

実際の工事はKさんご夫婦が北海道にいる間に行われます。いくらリフォーム業者と信頼関係があったとしても、あとから不安になることがないように、リフォーム中は進捗状況や下地などの状況を、逐次デジカメで撮影してもらい、メールで送ってもらうようにしました。

また千葉に帰省する日程を調整して、リフォーム業者と現場で打ち合わせをしたり、状況確認をするようにしました。途中経過はデジカメ写真ででも確認できているので、より打ち合わせがスムーズになり、業者との信頼関係を作り上げていくことにも役立ったようです。


心待ちにしていたオーディオルーム!

【オーディオルーム】

リフォーム事例
防音対策もバッチリ。思いっきり音楽を楽しんでも近隣に迷惑をかけることがありません。


Kさんのオーディオルームに対するこだわりは半端じゃありません。昔から愛用しているスピーカーに、ノイズの発生しにくい特殊な音楽ケーブルを採用し、ボリューム操作もソファーに座ったままできるよう、電気配線の1本1本に至るまでKさんの計画は綿密に練られたものでした。

住まい同士が隣接している都市部などでは、プライバシーの確保と同時に、ご近所に迷惑をかけない配慮も必要です。そこで、窓についても一工夫凝らしました。既存サッシの内側にもう一つ窓を取り付け、屋外への音の漏れを最大限防ぐようにしました。オーディオルームで大音量の音楽を流していても、外ではほとんど聞こえません。むしろ吹いている風の音の方が気になるくらいでした。

さっそく奥様もアップライトピアノを思いっきり弾いてみたそうです。音が漏れにくく、その防音性能のすごさに驚いたのと同時に、音の響き方や残音についても申し分ない仕上がりに、ただただ感激するばかりでした。


ウォークインクローゼットで寝室もスッキリ

1Fのオーディオルームの真上は寝室。奥様のピアノ演奏の音が、仕事で疲れて眠りたいご主人の迷惑になってもいけないため、2F寝室も一緒にリフォームすることにしました。

オーディオルームの天井の仕上げだけでなく、寝室床にもしっかりと防音シートを敷き詰めた効果は大きく、1Fで音楽を聴いていても2F寝室ではほとんど気にならないそうです。でも仲の良いお二人はバラバラに過ごすことも少ないように思うのですが……。

また湿気のこもりやすい押入れを、ウォークインタイプのクローゼットへリフォームしました。雑然としていた部屋が、大容量の収納を得たことで、一気に見違えた瞬間でした。


【寝室】

寝室の押入れや物入れは、ウォークインクローゼットにリフォームしました。収納力も見た目もスッキリです。


「思い切って捨てる」。そして「思い出を残す」
想い出
処分するだけでなく、ここぞという場所を押さえて思い出を残すのも、リフォームのテクニックです。

今回のリフォームにあたり、Kさんご夫婦に気をつけた点をお尋ねしたところ、「思い切って捨てること」という答えが返ってきました。古くなり使い勝手の悪くなった家具や、家族の思い出の雑貨など、わかっていてもなかなか捨てられないものですが、Kさんのご夫婦は今回のリフォームで、新しい暮らしを見つけることの方を選択しました。

リフォームでは、廃材や処分品も多く出るものです。Kさんの場合、処分した廃材の量は、2tトラックで約6台分にもなりました。一般的なご家庭としては相当な量と思われます。

これだけ多くのものを処分をしたKさんご夫婦ですが、一方で、残しておいた家族の思い出を見つけることができました。リビングの柱に書き込んだ、子どもたちの背比べの印です。今回のリフォームでは業者と相談して、この部分を意図的に残すことにしました。全部リフォームしてしまうのではなく、思い出をこのように残すことで、施主や家族にとって他では買うことのできない、世界にただ一つのリフォームがそこに生まれていくのです。


総費用757万円。新しい暮らしがこれから始まる。

では早速、Kさんご夫婦が今回のリフォームで使った費用について見てみましょう。

【寝室】
総額費用
リフォームと、家電・インテリア購入などをあわせた総費用は757万円。Kさんご夫婦の徹底したプラン作りは、ローンの支払い計画にまで及んでいました。

自分たちの思い描くリフォームイメージに極力近づけようと、シーリングライトなどの家電製品は秋葉原の電気街で、またカーテン類はインテリアショップなどに出向き、東京出張の際の帰省時や休日を利用して、とにかく実際にモノを見ながら必死に探したそうです。そして「施主支給」として取り付けだけをリフォーム業者に依頼することで、自分たちの希望と費用のバランスを両立することに成功しました。

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将来の不安があるからこそ、大切な住まいと暮らしの計画
犬のハナちゃん
家族の一員ハナちゃん。韓国語で「一つ」を表す言葉「ハナ」から名付けたのだそうです。

改めてKさんご夫婦に、今回のリフォームを考えるきっかけなどをお聞きしました。すると意外にも「将来の介護を考えて」ということでした。

2人のお子さんたちが独立し、いよいよ次の暮らし方を考える時期になり、ご主人があと何年働けるのか、ローンを組むならいつがタイムリミットなのかなどを考えていくうちに、将来への不安がよぎるようになったそうです。

引き戸
防音性能を考慮すると、通常は「開き戸」が必要ですが、将来を考えて「引き戸」を採用しました。

子どもたちがに独立して生計を立てていってもらうためにも、自分たちが介護を必要とする状態になったとき、頼れるのは自分たち夫婦だけ。防音性能を考えたら、本来は「開き戸」で計画すべきオーディオルーム出入口を「引き戸」で計画したのも、車イスでの暮らしを考えた、将来の介護ニーズを反映させたものでした。

また「住まい」という不動産を、しっかりとした価値のある財産として残していくためにも、適度なリフォームは有効と言えます。今回のKさんご夫婦のリフォームは、将来への備えと、自分たちがより安心して、快適に暮らすための大きな投資でもあったのです。


「リフォーム」は家族の絆の証

取材をしていて、Kさんご夫婦の綿密な計画の背景には、「夫婦の時間を大切にしたい」「子どもたちに自分たちの暮らしを頑張ってほしい」、そんな家族への思いや絆が感じられました。

家族がもっと触れ合えて、楽しく生活するための手段として、リフォームを考えてみたら、暮らしの可能性がもっと広がるのではないでしょうか。

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2007年03月15日 
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