塩素(次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸ソーダ)の弱点、それは有機物と結合しやすいことにあります。

皮脂汚れや汗が多く存在する場所では、それら有機物(皮脂・汗など)と塩素が結合し、消毒効果が著しく低下します。

こういった現場で塩素の消毒効果を上げるためには、かなりの高濃度で運用する必要がありますが、塩素の強烈なニオイにより目・鼻・喉への刺激、咳症状、頭痛などの健康被害をもたらします。また高濃度の塩素は、設備に使用されている金属部やゴム部を腐食・劣化させてしまうのです。

つまり「消毒効果を上げるためには高濃度塩素を使いたいが、高濃度だと利用者からのクレームが発生する上、設備を痛めてしまう」ので、気休めに塩素を入れているだけという現場が非常に多いのです。

他にも、長く塩素を使用し続けると塩素に対して菌に耐性ができてしまい、消毒効果が半減してしまうことや、浴槽水に利用すると塩素が揮発しやすくなる(消毒成分が消失する)、水分が乾燥してしまうと消毒効果がなくなってしまう…、などといった衛生管理の現場に係る人であれば知っていなければならない基本知識程度のことすら理解せずに、不適切な衛生管理作業を実施してしまう業者だっているのです。